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MAIKO&MEDUSAが語る!母親になったからこそ感じたダンサーの新たな価値観

ダンスチーム「ebony」や矢野祐子とのユニットで活動、MISIAのバックダンサーや、数々の舞台出演やアーティスト曲の振付・演出を手がけるMEDUSA氏。そして以前、東京★キッズとして活動し、さらにきゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、アーティスト曲の振り付けをメインとして活動行ってきたMAIKO氏。

現役ダンサーとして活動し続ける2人の共通点は、 “母親” であるということ。子供を出産し、ママになった今もダンサーとして活動し、さらに母親であるダンサーが集まったチーム『Des mamans!(デママン)』も昨年2018年に結成したのだそう。

出産後も活動しようと思ったきっかけ、出産がダンスに与えてくれたものとは…。ダンサーとして、母親としての今の2人の気持ちを覗いてみた。

MAIKO:MA / MEDUSA:ME

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SNSで知ったママダンサーの世界

今回『デママン』として活動をしようと思ったきっかけを教えてください。

MA:私がたまたまSNSで、海外のダンサーママクルーの投稿を見つけたんですよ。そこでは、お腹が大きい妊婦ママが踊っていたり、抱っこひもで赤ちゃんを抱えた状態で踊っていたり、子供と一緒に踊っていたりしてたんですね。それを見たときに、「ちょうど同世代で、ダンサーとして基盤がしっかりあるダンサーママが増えてきているし、今出来ないかな」と思ったんです。それでみんなに声をかけて動画を撮ってみたら大きな反響がありまして、この活動を続けることにしました。

元々MEDUSAとは、Acanthus(アカンサス)というクルーでお仕事を一緒にしていたこともあって、「ママクルーをここから広げてみない?」って提案してみたんです。そこに渋谷のダンススタジオのRei Dance Collection(http://www.rei-dance.com)からの協力もあって、ここまでやってこられました。以前インストラクターをしていて、現在もナンバーをださせていただいたりと時々お世話になってるんです。

ME:Reiは女性限定のダンススタジオってこともあり、ママダンサーにぴったりだったのでMAIちゃんにコンタクトを取ってもらっていました。

MA:私がInstagramに「ダンサーママを集めたクルーをやりたいなー」っていう投稿をしたら、Reiのスタッフさんが「是非一緒にやりましょう!」って言ってくれて「さすがだなー」って(笑)。

※ Reiではママになった方を応援するRei Mama Clubという制度もあるようです!
ママダンサー応援!女性の為のダンススタジオReiが行なっている「Rei Mama Club」って?


(MAIKO氏とMEDUSA氏が所属する「Des mamans!」によるダンスPV)

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ママ同士だからわかる、活動の難しさ

今、ママダンサーは何名ぐらいで活動されているんですか?

ME:今は7名です!

では、今後はメンバーも増やして活動していきたい?
 
MA:んんー、ここからどう広げていくかという部分は考えられてはいないんですよね。まだ1作品を作れたばかりなので、今の7人が基盤として活動していく中で増えることが出来たらいいかなとは思ってます!

ME:”ママ”なので、大変なんですよ(笑)。この間、MAIちゃんはインフルエンザになっちゃって!

MA:そうなんです、2月に本番を控えていたんですけど。子供たちのこともあって、中々予定が合わせにくいから、5ヶ月前から取り組んで準備をしてたんですよ。なのに、本番1週間前に息子からインフルエンザをもらってしまって…。

ME:もうね、笑うしかなかった(笑)。

MA:まずMEDUSAに連絡をしたんです。「この人ならなんとか考えてくれる!」って思って。それだけ信頼があったからなんですけど。

ME:だから「わかった。やる!」って言って(笑)。

頼もしい!

MA:そう!頼もしいんです。あのときは「わかった、やるしかない!」って言ってくれて、どうにか本番を開催することが出来ました。

ME:今の7人でさえ、予定を合わせて集まるのも大変なので、メンバーを増やすとなると…。でもその7人は、個性が強くて、ジャンルがそれぞれ違うし、凄く面白いママクルーなんですよ。

ママとしても、ダンサーとしても支え合える魅力的なチームなんですね。

MA:リハーサルでは病欠って日常茶飯事で、Reiのスタッフの方が協力してくれた撮影でも、風邪で参加出来なかった人もいたし、子供が熱出しちゃうこともあるし、全員一緒ということが難しい。

自分自身だけのことじゃないですもんね。それでも理解してくれる人たちがいるっていうことだけで違いますよね。

ME:ママとしての行動がお互いにわかるので、許せたりとか「あー、そうだよね、こーだよね」って出来る。ママだからこそわかる状況があるから、ママクルーで活動が出来るのは、大変な面もあるけど良い面もたくさんありますね。

MA:心強いよね。

ME:理解と信頼があるから、居心地が良くて安心出来るんですよね。

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振り作りはいかに1人の時間を有効活用するか

振付師の活動では、振り作りのためにどのように時間を確保していますか? 自分なりの工夫ポイントがあるのでしょうか?

MA:私、子供を3歳までは保育園に預けずにいて、現在も上のお兄ちゃんは幼稚園で、下の子もまだ1歳なので3歳までは幼稚園に入れないつもりでいます。毎日仕事しているわけじゃないので、なるべく一緒にいれる時間を取るために、あえて保育園に預けなかったんです。だから大変なこともあるけど、やっぱり一緒にいられる時間が取れたことは良かったなーと。しかし、振り作りは1人でないと出来ない作業なので、フリを考える時間は限られてしまいましたね。

今までは何作品ものフリを作るとなると、朝まで時間をかけることが出来たけれども、それが出来なくなった。1人でいれる時間がほぼないので…。子供をおんぶしたまま作業したりしたけど、やはり集中力が続かなかったです。子供が寝ているときはいいけど起きているとやはり集中出来なくて。振付の仕事がある時は常にヘッドフォンをしながら家事をしてイメージを膨らませている事が多いです。そこで、極めた結果が「寝ながら作る」ということですね。

寝ながら作る!?

MA:子供を寝かしつけながら、フリや構成を考えるんですよ。そこが唯一1人の時間なんですよね。そこである程度構成を考えて、それを覚えておいて作っていくっていう方法ですね。そのまま寝ちゃうこともあるんですけど(笑)

振り作りは苦手だったんですけど、もう作らないといけない状況だったからっていうのもあって、振り作りが早くなったんですよ。あとは精神力的にも強くなったかな! 旦那がいるときは子供を見てもらったり、サポートをしてもらったりしていますけど、昔みたいに振り作りは出来ないかな。

パートナーからの気持ちを感じられることが大事

旦那様から、ダンサーの仕事や日常の中で、サポートをしてもらえているなと感じるところはどこでしょうか。

ME:私の旦那さんは毎週休みの曜日が決まっているわけでもないので、空いている時間は子供を見てもらったりして、助けてもらっていますね。海外でのSHOWやJUDGEやWSの仕事があったときも「行っておいで」と言って理解をしてくれています。旦那さんや私の母親も含め周りの人たちからの理解があったからこその私ですね。

MA:旦那さんも仕事をしてて大変なんですけど、ちょっとでも協力してくれる気持ちが「あぁ、じゃあ私も頑張ろう」っていう気持ちにも繫がっています。

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出産がダンスへの気持ちに余裕をくれた

出産前後で、ダンサーとしてどう人生が変わったと感じますか?

ME:出産前は、考え方も時間も自分を中心に出来たんですけど、出産後は子供がメインになるんですよね。そうなるとダンスの時間が減っていくのは必然でした。でも、当たり前にダンスが出来ていたのに、それが出来なくなったことで、よりダンスが出来る時の幸せを感じてます。「踊り方がいい意味で変わった」って言われることが増えました。 人生の積み重ねでダンスの踊り方って変わってくるので、出産という経験をすることで、また自分のダンスが色づいたかなーって思います。女性としても、ダンサーとしても、母としても、より強くなれました。鎧をガチガチにつけて、どう強く見せるかってことに意識があったけど、今は芯から強くなれているような気がします。

MA:踊りやすくならない?

ME:うん、踊りやすくなりましたね。

MA:鎧でガチガチだったものが解放されて、リラックス出来て、余裕が生まれてたのが自分でも感じるし、見ている人にも伝わってるんだろうなというのはありますね。

出産という経験がダンスにもよい影響を与えてくれたんですね。

ME: 葛藤はありましたけどね。ダンスってシビアな世界なので、昔のような突き詰め方は出来なくて、少しの時間でどう自分を鍛錬していくかっていう部分を考えたら、時間の使い方が集中型になりました。

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(MAIKO氏のインスタグラムより)

今もダンサーとして活動出来るのは、周りの人々から支えがあったから

世の女性の中では、出産というタイミングでやりたかった仕事を辞めなければならなかったり、仕事が出来ない状況になったりする場合も多いですが、お2人は出産後「ダンスを辞めたい」という気持ちは生まれましたか?

MA: 私の場合、引きこもってしまった時期はありました。育児に慣れていないこともあって、家にずっといて、メイクもしない、パジャマ同然の服装でずっといるような状態だったんです。ダンスって人に見られる仕事なので、出産前の活動生活と今の生活のギャップを自分で受けてしまって…。「お母さんになったから、お母さんじゃなきゃいけない」という考えに入ってしまったんですよ。お母さんモードに入り過ぎてしまってました。メイクの仕方も忘れてしまって、「このまま人に見られることはないんだろうな」って思ってましたね。

そんなときに元々相方の東京ゲゲゲイのMIKEYが、ダンス公演* ASTERISK「Goodbye,Snow White」への出演に誘ってくれたんです。1回断ったんですけど、「貴方は舞台で輝く人だから」と言ってくれて、その舞台への出演がきっかけでダンスの世界に戻ってこられました。

ME:すごいステキでしたよ!

MA:見に来てくれたよね!

ME:もうバキバキでしたよ!カッコよかったです。

MA:「自分が自分が」っていうスタイルだったのが、余裕が出て周りを見られるようになって、踊りながら「もうちょっとこうしてみようかな」って考えられる余裕が出て、踊ったときの自分の受け取り方が変わりましたね。そのときに「産んで良かったな」って改めて感じました。

塞ぎ込んでしまった時期もあったけれども、ステージに再び立つことで、ダンスや出産、お子さんに対して改めて気づかされたことがあったんですね。

MA:あのステージに立ってなかったらと思うと、怖いですね。

ME:逆に私は踊らなかった時期が3ヶ月ほどだったんですよね。臨月まで踊ってて、お腹が大きい状態でショーに出演させて頂いていました。周りからのサポートもあって続けられてたし、産んでからも「オファー来てるからね!」って言ってもらえてたから、踊らないという選択肢がなかったです(笑)。

今振り返ると、「復帰が早すぎたかな」と感じたことはありますけどね。でも当時はそれはそれで良かったなと思います。

(MAIKO氏が復帰のきっかけになったダンス公演「Goodbye,Snow White」)

「目の前のことに精一杯取り組む」ことが目標

ダンサーとして今後の目標は?

MA:目標を持つというよりも、”今出来ることを精一杯やる”っていう感じですね。

ME:今を生きる!って感じだよね。あとは、デママンとしては、考えていることはありますよ!

MA:Reiで、3月にMEDUSAと2人で“ママ割り”を設けたダンスワークショップを開催したんですけど、そのようなママがレッスンやワークショップに参加しやすくするっていう活動を広げていきたいという目標があります!

ときには楽観的になることも大事

最後にママ達にメッセージをお願いします!

MA:私も経験したからわかるんですけど、出産後、外に出て行くのって本当に大変で、その一歩が苦に感じてしまうんですよね。でもその一歩をどうにかしてでも踏み出せたら、新しい世界や価値を見つけることが出来るし、子育ての世界と離れることで昔の自分を思い出す時間って大事だと思うんです。

子供預ける場所をどうにか作って、何でもいいから自分が好きなことに時間を作る。そこで、私たちのワークショップだったり、ショーだったりをもし見てもらえたとき、「来て良かったな」「見て良かったな」と思ってくれたらなと。私自身もそういう時間を与えられたらないいなと思っているので、是非ワークショップやショーに来てみてください。

ME:うん、そうだね。あとは”完璧主義にならない”ということですね。周りの話を聞いていると、「こうしなきゃ、あぁしなきゃ」って考えるから、引きこもっちゃうこともあると思うんです。でもそんな完璧にやらなくても大丈夫。集中しすぎると子にも悪いし、自分にも悪いから、ハッピーな時間を一瞬でも作ってほしいですね。

ステージを見たことで、そういった気持ちや考え方がママたちに受け継がれていけばいいですね!

MA:「なんかママでもイケるじゃん!」「ママ頑張ってるね!」となれたらハッピーだし、そこまでじゃなくても「ちょっときれいにメイクしようかな」とか、そういうことから気持ちを華やかにして、ママライフを楽しんでもらいたいですね!

少しでも意識を自分に向けてみるだけで気持ちは変わってきますよね。2人の活動によって、1人でも多くのママが育児をしながらもハッピーな時間を過ごせるようになることを期待しています!
本日は貴重なお話をありがとうございました!


MEDUSA

YOSHIE、LEE、MEDUSAからなるチーム「ebony」、矢野祐子とのユニットで主に活動している。

【経歴】
【コンテスト・バトル】
・DANCE DELIGHT VOL.21 準優勝
・DANCE DELIGHT VOL.16.17ファイナリスト
・ALL FOR WAACK CREW BATTLE 優勝 (関東代表 豪腕)
・DANCE@LIVE S7 KANTO FREESTYLE SIDE BEST4
など。

【海外】
・AGC Pay back in Korea 2018 judge
・HHI TAIWAN 2018 judge
・Asian battle ground 2016 in Malaysia judge

【出演】
・KinKi Kids 20周年ドームツアー ゲストダンサー
・KinKi Kids 『薔薇と太陽』ダンサー
・MISIAツアーダンサー
・三浦大知 武道館LIVEダンサー
・遊助ツアーダンサー
・堂本光一『interactional』出演
・SMAP 『otherside』など。

【舞台】
・ミュージカル『THE WIZ』出演
・ミュージカル『キャバレー』出演
・ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』出演
・DANCE EARTH 出演
・*アスタリスク 出演
・THE MUSEUM 出演
・Dance Space Wing公演『SMILES』出演
・ID 出演
・THE BATTLE 出演

【振付】
・MISIA 19th TOUR 振付、監修
・sekai no owari 『スノーマジックファンタジー』『RPG』振付
・フェアリーズ 振付
・Alice『moving on』振付、出演
・舞台『犬夜叉』ステージング、振付
・ミュージカル『JAM TOWN』振付助手
・舞台『マジすか学園〜Lost In The SuperMarket』振付
・舞台 『Just do it!!!〜やるっきゃない〜』LADY BEAT振付
など。
https://danceworks.jp/instructor/profile/medusa_103/

MAIKO

MIKEYとダンスチーム「東京★キッズ」として活動後、きゃりーぱみゅぱみゅをはじめ、関ジャニ∞、マキシマムザホルモンなど、数多くのアーティストMVやCMなどの振付を手掛けた他、NHKこども番組「おかあさんといっしょ」の楽曲や新しい体操「からだダンダン」の振付も手掛けている。

https://danceworks.jp/instructor/profile/maiko_95/


 

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