クラウドファンディングで日本になかった公演の形を支援!
日本はダンサーに厳しい?
ダンサーとして踊りに専念したいけれど、お金がない。バイトや会社で働きながらダンスをするがそれでも資金が続かずダンスを諦めざるを得ない。そのようなダンサーが数多くいるのが日本の現状である。
そのような現状を変えたいと意気込み、「ダンサー育成プロジェクト」を開始したのがダンスマルシェ主宰の池上直子氏だ。
池上氏はドイツのカンパニーでも活動していた。そこでダンサーとカンパニーが成長することで作品のクオリティが上がる過程を数年に渡って見たという。
このプロジェクトは、日本でも海外のカンパニーのように、ダンサーが踊れる環境を作ることを目標にしている。具体的には、
・毎日無料のレッスン
・毎日のリハーサル
・月々15,000円の交通費の支給
・ファン作りのサポート
を行う。
また、
・バイト等、他の活動との両立ができるように、レッスンは毎日10時から13時
・公演までの3ヶ月半、ダンサー全員が毎日顔を合わせることによってコミュニケーションや仲間意識の大切さを知る
・月謝制ではなくレッスン費を無料にし、先生と生徒ではなく振付師とダンサーの関係になることで自分の踊りに責任を持ちダンサーとして成長する
・一人の振付家と向き合うことを通して、踊りのボキャブラリーを増やす
など、踊りだけでなく、日本のダンサーの置かれる環境やダンサーが持つ悩みを、ダンサーと共に向き合っていく内容となっている。
クラウドファンディングで支援
本プロジェクトの運営、公演費は約240万円の経費がかかる。そのうち、
・ダンサーの交通費(月々15,000円×6名×3.5ヶ月分)
・ダンサーが使用する稽古場費(3.5ヶ月分)
・クラウドファンディング手数料(約7万円)
の計60万円の支援をクラウドファンディングで呼びかけている。
支援の方法として、3,000円~10,000円の支援のみのプランと、10,000円~50,000円の公演チケット付きプランが用意されており、公演を見に行くことはできないが支援をしたい、という人でも支援ができるようになっている。
クラウドファンディングはこちらから行うことができる。
出演者プロフィール
2019年1月に、20~29歳の若手ダンサーを対象にオーディションが行われ、出演者が選抜された。出演者は以下の通りである。
前原星良 まえはらせら
プロフィール:
Roussewaltzに所属。内田香に師事。6歳よりクラシックバレエを、13歳よりモダンダンスを始める。2016年から1年間アメリカへ交換留学したのち、国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科を卒業。2018年「比較根性の愚劣。ちまたに雨が降る。」でダンスプラン賞を受賞。写真/佐々木友一
加藤美羽 かとうみう
プロフィール:
4歳よりクラシックバレエをはじめ、金田和洋、こうの恭子に師事。2016年yagp NY final Ensemble3位、yagp NYガラ公演に選出され踊る。2018年よりラダンスコントラステにて中原麻里に師事。金田あゆ子、穴井豪、柳本雅寛、中村恩恵などの作品に出演。近年より中村恩恵Choreographic Centerの活動に参加。また、CMやMV、講師、中村恩恵のアシスタントを務めるなど活動の幅を広げている。写真/yOU
新名かれん にいなかれん
プロフィール:
幼少期からクラシックバレエを学ぶ。神戸女学院大学音楽学部音楽学科舞踊専攻に2014年度入学後、舞踊全般を学ぶ。その後神戸女学院大学舞踊専攻研修生経て、現在フリーで活動中。2018年Rigas Pavasaris Competitionコンテンポラリー部門にて2位受賞。島崎徹に師事。写真/佐々木友一
湯淺愛美 ゆあさあみ
プロフィール:
幼少期よりクラシックバレエを学ぶ。神戸女学院大学音楽学部音楽学科舞踊専攻に2013年度入学後、舞踊全般を学ぶ。その後神戸女学院大学舞踊専攻研修生を経て、現在フリーで活動中。「Dance at the Gathering」「ウラジミール・マラーホフと世界のスター達」出演。島崎徹に師事。写真/佐々木友一
有光藍 ありみつあい
プロフィール:
埼玉県生まれ。3歳からクラシックバレエを始める。
新体操やソングリーディング等、様々なジャンルに触れる中、コンテンポラリーダンスに出会う。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。
現在はダンサーとして活動する傍ら、ヨガインストラクター、ダンス講師としても活動。2018年にHofesh shechter company intensive、2017年にDANCE ITALIA summer program など海外での活動も積極的に行っている
糸原聖美 いとはらさとみ
プロフィール:
幼少よりクラシックバレエを始める。米ジョフリーバレエスクールとユタバレー大学舞踊科でスカラシップを受け、バレエとともにコンテンポラリー/モダンダンスを学ぶ。卒業後、ニューヨーク拠点の振付家、カンパニーの作品に出演、ツアー参加。自身の作品もNYをはじめ国内外のフェスティバルやショーケースで多数発表。写真/佐々木友一 http://sancesatomi.com/
また、公演を支えるため、一流のダンサーをゲストとして呼んでいる。
児玉アリス こだまありす(『carmen カルメン』 カルメン役)
プロフィール:
3歳で、バレエを始める。16歳の時、Miami City Ballet Schoolに留学。
卒業後帰国し、大学在学中は日本バレエ協会各公演に出演。全日本バレエコンクールシニア第2位・東京新聞コンクールシニア第5位卒業後、2011年より、メキシコにあるBallet de Monterreyに入団。Gバランシン・Jキリアン等バレエ団のすべてのレパートリーに出演し、ソリスト・主役を踊る。2016年に同バレエ団を退団。今までに遠藤康行・柳本雅寛・キミホハルバート・児玉北斗等の作品に出演。
吉﨑裕哉 よしざきゆうや(『carmen カルメン』 ホセ役)
プロフィール:
19歳より金田誠一郎の元で踊り始める。その後、加賀谷香、新上裕也、柳本雅寛等に師事。2012年より金森穣率いるNoismに所属し国内外30都市以上の公演に主要キャストとして出演。本公演以外にもNHKバレエの饗宴2015、BeSeTo演劇祭、NHK京都異界中継2017などにも出演。2018年に退団し現在はフリーランスの舞踊家・振付家として活動中。
公演詳細
Dance Marche vol.8 Dance Performance
ダンサー育成プロジェクト第1弾
『 Destiny 』
ダブルビル! カルメン ×ジョルジュサンド
時代に翻弄されながらも、「愛と自由と孤独」を愛した女性ふたり。
【日時】
2019年6月13日(木)〜14日(金)
6月13日(木) 19時開演
6月14日(金) 14時開演 19時開演
※開場は開演の30分前
【会場】
スクエア荏原 ひらつかホール(東京都品川区荏原4-5-28)
電車/東急目黒線武蔵小山駅、東急池上線戸越銀座駅・荏原中延駅徒歩10分
都営浅草線戸越駅徒歩12分
バス/東急バス 五反田駅西口8番乗り場「世田谷区民会館」行「平塚橋」下車徒歩5分
【チケット料金】全席自由席
前売一般 4,500円 U-24前売 3,500円
当日一般 4,800円 U-24当日 3,800円
※U-24は当日要身分証提示
【チケット販売元】
ライブポケット
QRコード入場のみ・チケットレスなので携帯あれば楽々入場です
手数料無料
イープラス
チケット発券(コンビニ等でチケット発券)
スマチケ(こちらは携帯画面を見せて入場)
【スタッフ】
構成・演出・振付:池上直子
照明:前田文彦 照井 晨市
舞台監督:渡辺重明
音響:田島誠治
ヘアメイク:北原義紀・井上唯 (SORA)
宣伝写真:長谷良樹
宣伝デザイン:福井直信
宣伝衣装:菊地はるえ
宣伝ヘア・メイク:北原義紀・井上唯 (SORA)
記録映像:林裕人
宣伝映像:折尾一則
協力:studio OVA バレエスタジオRISE
制作:後藤かおり
制作補佐:穴山香菜
プロデューサー:福原秀己
主催:ダンスマルシェ
【公演演目】
『Carmen カルメン』
出演:児玉アリス 吉﨑裕哉
有光藍 糸原聖美 加藤美羽 新名かれん 前原星良 湯淺愛美
衣装:藤森左知(Sachi Costume) 菊地はるえ
『ジュルジュサンドの手紙』
出演:池上直子 イーガル(Piano)
音楽監督・作曲:イーガル
音楽編集:鉾山純也
衣装:TASTUO
ダンスマルシェ オフィシャルサイト
https://www.dance-marche.com/
(画像はReady forより)
▼外部リンク
Ready for
https://readyfor.jp/projects/dancemarche