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独占インタビュー!VOGUE界のレジェンド”Jose Xtravaganza”に聞いた彼のダンスの原点

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(写真右から:Chycca Xtravaganza / Jose Xtravaganza / RANDY Xtravaganza )

ニューヨークから現代のVOGUEスタイルに多大な影響を与えた超重要人物「JOSE XTRAVAGANZA(ホセ・エクストラバガンザ)」が約30年ぶりに来日!VOGUE界のパイオニアの異名を持つ彼に、今回は特別にダンプレだけの独占インタビューに成功!彼のダンスの原点となったもの、マドンナのダンサーになるまでの秘話など…、ダンサーなら誰もが知りたい様々な話をダンプレだけに打ち明けてくれました!!

 

ダンスを習うお金はなかった幼少期

STAFF(以下S) ダンスをはじめたきっかけは何だったのでしょうか?

JOSE(以下J) 小さい時から感性が豊かで、お父さんのかける音楽に合わせて踊ったり、テレビで見たものを真似して踊ってたんだ。家庭の事情でレッスン費などが高かったから、テレビなどで踊っているのを目で見て覚えて踊っていたよ。

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S そこからどのように”ダンサー”の道に入ったのですか?
 
J 小3の頃、特別才能のある子にレッスン費・レッスン着・送り迎えなどの全ての費用を政府が出してくれるプログラムがあって、そこでまずバレエを始めたんだ。
 
RANDY(以下R) すごい!!そんなプログラムが!
 
S 小さい時からダンスの才能があったんですね!!
 
J ダンスは神様からの宝物だったんだね。そのプログラムはニューヨーク中の子供たちで才能のある子が探されて! 選ばれたのは女の子4人、男の子は僕1人だった。
当時、周りの男の子がダンスは女の子のするものだからと言ってる中で、でも絶対に選ばれたかったから、審査員の前で突然開脚をしてやったよ(笑)! もう、絶対ダンスをやりたいと思っていたからね。
 
S そこから本格的にダンスを習い始めたんですか?
 
J そう。公立の小学校に迎えがきて、そのままスタジオへいってレッスンを受けていたよ。途中で学校を抜けるから、学校でできなかった分の勉強や宿題は家で頑張ったんだ!今もそのプログラムはあって、家庭の事情などでお金がない子どもでも、才能を拾ってもらえてダンスを始められる制度なんだ。
 
S 日本でもまだまだバレエなどは特に金銭面なども敷居が高いイメージがあるので、やりたくてもやれないという子供たちも多くいると思うんです。是非日本にもその制度があればいいなと思いました。
 
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マドンナのダンサーになったのは突然!?

S では、どうしてマドンナのダンサーになったんですか?
 
J 高校もオーディションに受かって、奨学金でダンスの専門学校へ行ったんだ。Nicki Minaj(ニッキーミナージュ)やMadonna(マドンナ)のお子さんとかと同じ学校だね!
18歳の頃クラブに行った時に、自称マドンナのヘアメイクの友達が事前にマドンナに僕を紹介しておいてくれたようで、僕のことを紹介してくれたんだ。「あなたのことはもう知っている」と言ってくれて、マドンナが「踊ってみて」って言ってきて。でも、ズボンがピッタリの服だったから「破れてしまうし踊れない」って言ったら、その場で「セキュリティのズボンを借りて」ってマドンナが言ってね(笑)。それですぐ借りて着替えて踊ったら、その場でダンサーとしてきて欲しいって決まって! 
そんなやり取りをしてたら、周りにいた人みんながマドンナに気づいて集まってきて、それで急遽そのクラブでオーディションみたいなのが始まって、マドンナがその場でいいダンサーを僕に選ばせたんだ
 
その後、マドンナが僕がヴォーグ以外も踊れるかを見たくて、公式のオーディションに来るようにと言われて受けに行ったんだ。そうしたら、7,000人くらいの人が受けていて、実は僕はその日遅刻してしまってね。こっそり入ったら一番前の列に来るように言われちゃって(笑)。
オーディションは、ターンなどマドンナの振りでも一番難しいものをすぐに覚えて7人ずつで踊って、いい人だけ残ってまた次の人と踊るっていう勝ち抜き方式でのオーディションでね! 僕は最初の方だったから計1,000回ほど踊った。でも完璧以上の出来栄えで踊ったよ! そして一緒にオーディションに参加した同じ《House of Xtrvaganza》 の Luis Xtravaganza(ルイス エクストラバガンザ)と2人で勝ち続け、最後まで踊り抜いたんだ。最終的に残った7人は、見た目のバランスも重視しながら選んだみたい。だからマドンナには「あなたは細いから少し鍛えなさい」と言われてジムに入れられ、そこで少しだけマッチョになったんだ。(笑)

オーディションの最後にマドンナが「人生経験を積みましょう。一緒に世界に羽ばたきましょう。」と言ったんだ。

 
 

Angie Xtravaganza(アンジ エクストラバガンザ)との出会い

S いつから《House of Xtrvaganz》に入ったんですか?
 
J ヴォーグは15歳から始めたよ。ゲイは差別されたりいじめられたり仕事も失っていたような時代だった。でもその中にはクリエイティブな人も多いから、一晩の夢を見るためにボールルーム(クラブ)で踊っていたんだ。
ある晩年上の人に連れて行かれて、行われていたバトルに初参戦し優勝してしまったんだ。そこでMCをしていた当時の《House of Xtravaganza》 のmotherだったAngie Xtravaganzaに出会い、以後 《House of Xtravaganza》のメンバーになったんだ。
 
S ハウスとはどんなものなのですか?
 
J VOGUEにはいろんなハウス、グループ、チームみたいなものがあるんだけど、《House of Xtrvaganza》は、人生で助け合うような家族のようなものだよ。ダンスチームとかではなく、人生をサポートしてあげるためにできたものだから、人種の壁もなく支え合うことができた。生まれつき女性の人もいればニューハーフもゲイもいたよ。
 
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雷に打たれる感覚。ハウスに招かれる人とは

S 今回RANDYさんがこの《House of Xtrvaganza》に選ばれたとお聞きしたのですが、そのきっかけは何だったのでしょうか?
 
J 《House of Xtrvaganz》 は世界で100人もいないんだ。それだけ入るのも限定されているし、ダンスが単純に上手だから選ばれるわけでもない。でもRANDYは、会った瞬間に「いい!」と雷が打たれたように直感的に思ったんだ。まさにインスピレーション! RANDYのことは全然知らなかったし、でもChycca(チカ)から、名前と髪の毛が長いということだけは聞いていたんだけど(笑)。
今回の来日では、『Leopard Ball』というVOGUEやRunwayのコンテストのゲストで呼ばれていて、そこにRANDYが「Bizzare」に出てたんだ。(Bizzare:テーマに沿って誰もが想像し得ない自分の世界観を作り上げられるかを競う分野。2018年のテーマは「誰も見たことのない神、神獣」)。
RANDYのことは知らなかったけど、すぐにこれがChyccaが言っていたRANDYだとわかった! ステージに立っていた彼を見て雷に打たれたんだ。
 
S Joseさんが《雷に打たれるかどうか》がハウスに入る基準なのですね?!
 
J そうだね。どんなに上手なダンサーでも入れるわけではなく、とにかく僕の心と通じ合った人を入れる。だから、RANDYのことは知らなかったし、顔もほとんど衣装に覆われていてわからなかったけど、ステージに立つ貫禄ですぐにRANDYとわかったしハウスに迎えたいと思ったんだ。
 
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S 《House of Xtrvaganz》 のメンバーに招待できるのはJoseさんのみなのでしょうか?
 
J 自分で直接会ってちゃんと話してから選ぶけど、でも周りの信頼してる人にも意見を聞いて、その人の本質を見極めたりしているよ。僕は15歳からこのハウスにいるが、人生のほぼ全てをかけてきた。でも自分はいつか死んでしまうから、自分と同じ感性ややり方を紡いでくれる人を常に探している。だからとっても大切な存在なんだ。

僕はまだ何もわからない19歳の時に、マドンナのツアーで世界中をまわっていて日本にも来ていた。その時のツアーの思い出が自分の人生の中でとっても大きなものとなっているんだ。そこから30年経ったいま、またここに戻ってくることができて、その時の伝統を若い世代に渡していけるというのはすごく嬉しいことだよ。だから日本は自分にとっても、とても縁が深い土地。人の接し方など、感性がすごく繋がっている気がするんだ。

 

世界各国のダンサーと日本のダンサーの違い

S Joseさんはさまざまな土地に行っていると思いますが、世界各国のダンサーと日本のダンサーの違いはなんだと思いますか
 
J 自分もずっとダンススクールで1人だけ黒人だったこともあり、ほかの人種に負けるのが嫌だったし、「バレエできるの?」など言われるのも嫌だったんだ。それと一緒で、「日本人がHIPHOPわかるの?」と言われるのがきっと日本人は嫌だろうから、絶対にたくさん努力するはず。それが積もり積もっていいものが身についていくんだろうね。努力家が多い気がする。
 
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Joseの考える「上達の秘訣」

S では最後の質問です。日本でもヴォーグが流行り、もっと上手くなりたい!というダンサーが増えているように感じます。そんな日本のダンサーに向けてヴォーグの「上達の秘訣」を教えていただけたらと思います。
 
J そうですね、もうとにかく《希望》と《感性》だと思います。ヴォーグはダンスではなく「人生で一度でいいから光を浴びてみたい」などの《希望》を共有し合い支え合いながら成り立ってきた文化だから、《希望》と《感性》を持つことが大切。あとは自分自身の表現かな? スクールに通わなければいけないなんていう決まりはないから、その気持ちが彼らを1人の人間にすると思うんだ。
S 素敵な回答、ありがとうございます! ヴォーグというジャンルも、ハウスという概念も想像していた以上に深くてびっくりしました。

J 僕は大金持ちでも、世界的に有名なダンサーではないけど、RANDYやChyccaをはじめ多くの家族に支えられて、僕の”心”は世界で一番豊かだと思ってる。僕が人生で持っているものを《House of Xtrvaganz》のファミリーに全部あげたいくらい。それくらいファミリーとは心と心で繋がってると思っているから、RANDYとChyccaは体の一部のような、家族以上の存在になっているよ。

 
 
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ヴォーグについてもっと知りたい!体験してみたい!という方は、ぜひレッスンも受けてみてはいかがでしょうか? 実際にやってみることで、さらにヴォーグの楽しさや奥深さがわかるはず!
今回ご協力いただいたRANDY Xtravaganzaさんの都内で受けられるレッスン情報はこちら:
 
◉ 女性のためのダンススタジオ Rei Dance Collection:https://www.rei-dance.com/instructor/detail/?id=67
 ー はじめてのヴォーギング 毎週月曜日(不定休) 21:00 ~ 22:20  @Cスタジオ(駅前校) 
 ー ヴォーギング初級 毎週金曜日(不定休) 21:20 ~ 22:40  @Bスタジオ(駅前校)

◉ ダンス経験者向けダンススタジオ DANCE WORKS:https://danceworks.jp/instructor/profile/randyxtravaganza_70/
 ー VOGUE入門 (hands & arm)毎週日曜日 (不定休)16:00-17:30 @渋谷宇田川校A

 
 
 
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date : 2018.05.30
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