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【前編】今話題のコンディショニング“マスターストレッチ”。谷桃子バレエ団プリンシパル永橋あゆみが体験!!

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今、注目されているコンディショニング「マスターストレッチ」!!

今、世の中で注目を集めているコンディショニングをご存知だろうか? 

名称未設定-2「マスターストレッチ」は、この専用器具を装着し、身体を動かしていくコンディショニング。
元トップバレエダンサーによって開発された、ダンサーのためのトレーニングや姿勢矯正のためのメソッドだ。
シンプルでゆるやかな動きにも関わらず、柔軟性を高め、レッグラインを美しく整えたり、普段使いづらい筋肉までアプローチしていくため、バレエダンサーの身体強化、動きのクオリティアップにもとても効果的だと言われている。

【マスターストレッチの主な効果】
・柔軟性のアップ
・身体感覚を高める
・姿勢、ボディラインの修正
・歪みを修正し、身体のアライメント(姿勢)を整える
・股関節の動きを良くする

・関節の可動域を広げる  etc…

ダンサーのために作られたメソッドだけあり、ダンサーに嬉しい効果が多い。ダンスの質を高めるためにも、怪我を少なく長く踊るためにも、ダンサーにとってコンディショニングは重要だ。

 

東京・表参道で「マスターストレッチ」がセミ・プライベートで受けられる!!

そんな今話題のマスターストレッチを受講できるのが、渋谷・表参道にスタジオを構えている「Angel R Dance Palace」だ。
Angel R 公式ホームページはこちら

Angel Rでは、バレエ講師の猪俣陽子さんによる「マスターストレッチ・セミプライベートレッスン」を行なっている。
このマスターストレッチのレッスンでは、マスターストレッチだけでなく呼吸法やストレッチポール、ジャイロキネシスなどもレッスンの一部であり、身体を様々な方向からほぐし整えた上でマスターストレッチによるアプローチができるようになっている。
バレエだけでなくジャイロキネシスや解剖学の知識にも富んでおり、トレーナーとしてダンサー、趣味で踊る人の心と身体のために研究を続けている猪俣さんだからこその、バレエダンサーに向けたマスターストレッチレッスンなのだ。

猪俣陽子さんのプロフィールはこちらから

谷桃子バレエ団プリンシパル 永橋あゆみがマスターストレッチを体験!

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永橋あゆみさんは、谷桃子バレエ団のプリンシパルとして長年、バレエ団のすべてのレパートリーにて主役を踊っているトップダンサーだ。猪俣さんと同じく、Angel Rでバレエクラスも担当している人気講師でもある。
コンディショニングには10年ほど前から少しずつ取り組んでおり、現在も何種類かのコンディショニングを継続して行なっていると言う。バレエレッスンはもちろん、その時の体や体調に合わせてコンディショニングメニューを選択し行うことで、常にベストなコンディションを維持している。


そんな永橋さんが、Angel Rでのマスターストレッチレッスンを体験! 
その様子をレポートし、さらにはコンディショニングについてのお話も伺った! 
トップバレリーナがどのようにコンディションを維持し、そのためにコンディショニングをどう捉えているのか、その貴重な内容もぜひチェックしてほしい!

永橋あゆみさんのプロフィールはこちら
永橋あゆみさんが所属する谷桃子バレエ団 オフィシャルホームページはこちら

 

じっくりと体に向き合うひと時がダンスの質も高めていく

「マスターストレッチ・セミプライベートレッスン」は、猪俣陽子さんが永橋さんの今の身体の状態や姿勢を確認したり、永橋さんが気になっているところをヒアリングするところからスタート。必ず身体の状態を把握した上でレッスンを進めてもらえるのが、セミプライベートレッスンのいいところだ。
姿勢を確認した後には、仰向けになって呼吸を深めていく。呼吸を深めることで身体の感覚も高め、またリラックスへと導いていく。身体の余計な緊張をとり、この後のエクササイズがより効果的に働くようにするためにも身体をリラックスすることは大切なんだそう!!

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身体をゆるめた後には、少しずつエクササイズをスタート! まずはストレッチポールから。
ストレッチポールに乗ることで身体のアウターマッスル(表面の筋肉)はゆるめ、インナーマッスル(深層筋)に働きかけながら骨盤や背骨などを中心に身体全体を整えていく。
ストレッチポールは寝るだけでも効果があると言われ、関節もゆるめながら本来あるべき正しい姿勢へと体をリセットしてくれるエクササイズ。猪俣先生が永橋さんに必要な動きを加え、さらにその効果を高めていく。
バレエをする上でも重要な骨盤周りもしっかり調整。先生が体の癖や歪みを把握しながらリードしてくれるのが嬉しい!

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次いては、ジャイロキネシス。
ジャイロキネシスは、呼吸のリズムで流れるような円形・らせんの動きをするエクササイズ。体幹、インナーマッスルが鍛えられ、体の中心への意識を高めることで、体を動きやすくするコンディショニングメソッドだ。
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バレエに限らずダンスをしている者は、専門のレッスンはもちろん真剣に取り組むだろうが、コンディショニングの必要性が感じられなかったり、「意味があるの?」と思っている人も多いのではないだろうか? 
だが、普段のレッスンとは違った身体の使い方をすることで、身体が本来持つ多様な動きを引き出し、結果バレエやダンスで動きやすくなったり、可動性や動きの幅が広げられる。

プロのアスリートがその種目の練習だけでなくフィジカルなトレーニングも取り入れているように、“動きの質”を高めるためには違う方向からアプローチをすることも重要だと言える。 

猪俣さんのこの「マスターストレッチ」レッスンでは、ストレッチポールやジャイロも取り入れることで、よりマスターストレッチ自体の効果を高めてくれるのも嬉しい点だ。

 

いよいよシューズを履いて、マスターストレッチを行っていく。 マスターストレッチに使うのは、底がアーチ型にラウンドした専用シューズ。この不思議な形の靴が、ストレッチだけなく腹筋、背筋、ハムストリングなど…バランスよく弱い部分の筋力をつけてくれる。
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柔軟性とバランス両方にアプローチしていくことができるマスターストレッチ。一見何てことはなさそうに見えて、シューズを履いて動くことはもちろん、実はきれいに立つことさえも難しい。
立った状態でかかとからつま先へと踏み込んでいくストレッチでは、自分では十分に踏み込んでいるつもりでも実はもっと踏み込めたり、それによって普段体感できない伸びを感じられたりする。
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DSCF1654不安定なシューズで動作を行うことで、バランスをとろうと普段よりも体に意識が向きやすくなるのがこのマスターストレッチの特徴の一つ。体の感覚をしっかりと意識できることもコンディショニングでは重要だ。
知覚できている方が体に効果的に働き、またさまざまな動き、表現を行うダンサーにとって身体感覚が優れていることは、舞台上で身体を自由自在に操る上でとても大切だからだ。

自然と体感に意識が向きやすいマスターストレッチは、まさにダンサー向けのコンディショニングと言える。

 

一見、シンプルで簡単そうな動きでも、きちんと意識しながら動くのは実はなかなか大変なマスターストレッチ。永橋さんは持ち前の身体能力、そして日頃からトレーニングしているだけあり、難しい動きも難なくこなしていく。
マスターストレッチでは、自然と伸ばされるので「痛い!」という感じがないのも不思議なところ。普段伸びづらいところまで、自然とストレッチが深まる。だからこそ、驚くほど柔軟性も上がるという訳だ。
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マスターストレッチでしっかり身体を動かした後は、最後に身体の状態を確認してマスターストレッチレッスンは終了!

 

体の質や感覚に敏感な人ほど、コンディショニングを大切にする

マスターストレッチは、トレーニングという面もありながら、調整という役割も高いコンディショニングメソッドだとも言える。ダンサーは動きが偏ってしまうことも多く、知らず知らずのうちに自分の身体に癖がついてしまうことも多い。自分が気づいていなかった体の特徴や癖について知ることで、今後のレッスンにも役立たせることができるだろう。

だからこそ、体の質や自身の体について把握している人ほど、コンディショニングを大切にするのかもしれない。永橋あゆみさんももちろんその1人だ。
ダンスの質を高めるためにも、怪我を少なく長く踊るためにも、ダンサーにとってやはりコンディショニングは重要だ。

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『今話題のコンディショニング“マスターストレッチ”。谷桃子バレエ団プリンシパル永橋あゆみが体験&スペシャルインタビュー!!』は、【後編】へ続く!!
後半では、永橋あゆみさんにコンディショニングについてのお話を伺った。トップダンサーがどうコンディショニングを取り入れているのか。ぜひ読んでみて欲しい! 

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date : 2017.07.26
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